日本語古典文法入門笔记(上)

视频课程
此为视频1~13节对应的笔记:入門・活用、動詞・形容詞・形容動詞
笔记为个人转抄并电子录入。(后续部分会在整理清楚后发布)

前言

做这个笔记费了我不少时间,中文互联网上关于古典日语的教程并不多,但网络是个宝库,啥东西都有,我这些笔记就是从网课整理的,应该说基本把知识点覆盖遍了。

古典日语,或者说大约是平安朝(中古-中世阶段)左右的日语。

学习古典日语有助于全面认识现代日语的读音、变形活用的渊源。

现代日语的历史很短,大概从明治维新以后,到1946年颁布《现代假名遣》告示这段时期为界限(我注意到樋口一叶(1872-1896)还是用古典日语写作的,她的作品我一个字都看不懂;但是二战那阵子的文学作品,虽然还能看到大量遗留习惯,但基本上和我熟知的那种日语没太大差异了。)

现代日语经过改革后(有兴趣的可以看关于”正冈子规“的纪录片)已经大大简化了,此处不多讲。

古文课在日本的高中阶段单独开设,相当于语文课的文言文部分,虽然我们和现代文在一块上的。他们还有教汉文基础——就是通过一些辅助标记来用日语的语法阅读中国古籍,不得不说一衣带水的友人对中国了解不可谓不透彻,这一点上值得学习。

以下笔记可能有错漏之处,或者是不详细的地方,有人有幸拿来参考,并且发现问题的话欢迎回复,我会及时纠正。

(1)歴史的な仮名遣い

ワ行イ段:ゐ(ヰ)
ワ行エ段:ゑ(ヱ)

歴史的仮名遣いの読み方

現代仮名遣い:原則として現代の発音に基づく。
歴史的仮名遣い:平安時代中期ごろの発音に基づく。

①ハ行の読みはワ行(語頭の場合は除く)
は・ひ・ふ・へ・ほ→わ・い・う・え・お

例え
いはひ(祝)→いわい
いへ(家)→いえ

②母音が重なる場合の読み
あう→おう
いう→ゆう
えう→よう
おう→おう

例え
あうむ(鸚鵡)→おうむ
いうなり(優なり)→ゆうなり
えうじ(用事)→ようじ
おうな(媼)→おうな

③「てふ」「けふ」などの読み:①と②の合わせ。

例え
てふ(蝶)→てう→ちょう
けふ(今日)→けう→きょう

④「ゐ・ゑ・を」の読み
ゐ→い
ゑ→え
を→お

例え
ゐる(居る)→いる
こゑ(声)→こえ
をり(折)→おり

⑤「む」の読みは「ん」
規則範囲は:語中の「む」や、助動詞の「む・らむ」・助詞の「なむ」など

例え
ひむがし(東)→ひんがし
行くらむ→いくらん

練習
いふ(言ふ)→いう
にほひ(匂ひ)→におい
ゐなか(田舎)→いなか
ゑふ(酔ふ)→よう
をぎ(荻)→おぎ
あふぎ(扇)→おうぎ
おふ(追)→おう
てうづ(手水)→ちょうず

(2)文・文節・単語/品詞

現代文例:
「文」昔、男が田舎に住んでいた。
「文節」昔 男が 田舎に 住んでいた。
「単語」昔 男 が 田舎 に 住ん で いた。
拆分文節的一个窍门:所有可以插入语气词「ね」的地方,都可以断开。

古文例:
「文」昔、男片田舎にすみけり。
「文節」昔 男 片田舎に すみけり。
「単語」昔 男 片田舎 に すみ けり。

一つのまとまった事柄を表現し、終わりがいい切りになる一続きのもの。おわりに句点「。」をつける。

文節

読んで意味が取れ、不自然でないていどに、文を小さく区切れったもの。

単語

言葉としての最小の単位。(単語は文法上の性質から分類したものを「品詞」という)

自立語と付属語

自立語:その語だけで、意味をもつ。必ず文節の頭に位置する。
付属語:その語だけで、意味をもたない。必ず文節では、自立語より下に位置する。

品詞

品詞の種類

昔【名詞】男【名詞】片田舎【名詞】に【助詞】すみ【動詞】けり【助動詞】。

練習
「文節」竹を/取りつつ、/よろづの/ことに使/ひけり。
「文節」丹波に/出雲と/いふ/所/あり。

「単語」風、/雲/の/気色/はなはだ/あし。
「単語」いかに/かく/言ふぞ。

(3) 活用形と接続1

活用:その語の一部、または全部が一定の法則によって変化すること。

「現代文」思う:思われない 思いました 思う。 思うとき 思えば 思えば 思え。
「古文」思う:思はず 思ひけり 思ふ。 思ふとき 思へば 思へ。

六種類の活用形

下につく語によって、その上の活用語が変化したその語形を活用形という。

例:動詞「往ぬ」
往なず→未然形
往にけり→連用形
往ぬ。→終止形
往ぬるとき→連体形
往れば→已然形
往ね。→命令形

活用形と接続

活用語は、その下に接続語によって形が決まる。
例:動詞「往ぬ」

||未然形|連用形|終止形|連体形|命令形
|——
|下につく主な助動詞|む・ず|けり・たり|らむ・べし|(断定の助動詞)なり|り(四段動詞の場合)|/
|下につく主な助詞|ば・で|て|と・とも|が・に・を|ば・ど・ども|/

練習
あひ戦はむ心もなかりけり。【連用形】
蹴よ。【命令形】
石山へ参る。【終止形】
深きゆゑあらむ。【未然形】
足ずりをして泣けども、かひなし。【已然形】
静かなる暇なく、一生を苦しむ。【連体形】

(4)活用形と接続2

動詞の活用形と活用表

助動詞の接続
助動詞の上にどんな活用形がつくのか、覚えてくれ!
例え「ず」(助動詞)は未然形が上にくる。
往ぬ+ず→往なず

||未然形|連用形|終止形|連体形|命令形
|——
|下につく助動詞|る・らる・す・さす・しむ・ず・む・むず・じ・まし・まほし・り(サ変動詞に接続)|き・けり・つ・ぬ・(完了の)たり・けむ・たし|らむ・らし・めり・べし・まじ・(伝聞・推定の)なり ★ラ変形には連体形につく|(断定の)なり・(断定の)たり・ごとし|り(四段動詞に接続)

注意しべき動詞

形容詞・形容動詞

形容詞

||未|用|終|体|已|命
|——
|ク活用(主)|く|く|し|き|けれ|
|ク活用(辅助)|から|かり||かる||かれ
|シク活用(主)|しく|しく|し|しき|しけれ|
|シク活用(辅助)|しから|しかり||しかる||しかれ

主活用:下に助動詞以外
辅助活用:下に助動詞が接続

(主活用)花美しく咲く。
(補助活用)花美しかりけり。

形容動詞

|未|用|終|体|已|命
|——
|なら|なり・に|なり|なる|なれ|なれ
|たら|たり・と|たり|たる|たれ|たれ

なり活用:和語
かり活用:漢文詞(〇々たり)

助動詞の接続の例

未然形:往ぬ+む→往なむ 往ぬ+じ→往なじ
連用形:往ぬ+けり→往にけり 往ぬ+けむ→往にけむ
終止形:往ぬ+らむ→往ぬらむ 往ぬ+めり→往ぬめり
連体形:往ぬ+なり(断定)→往ぬるなり 往ぬ+けむ→往にけむ
已然形:往ぬ+り(完了)→往ぬれり✖ 思ふ+り(完了)→思へり

練習
春の心はのどけからまし。【未然形】
暮れぬれば、まゐりぬ。【連用形】
冬はいかなる所にも住まる。【未然形】
みな人、見知らず。【未然形】
けり。 【咲け:四段動詞】【已然形】
しづ心なく花の散るらむ。【終止形】
いとめでたきなり。【なり:断定】【連体形】
われ、物にぎりたり。【たり:完了】【連用形】

(5)ラ変形の接続

終止形:思ふ+べし→思ふべし あり+べし→ありべし✖ あるべし○

ラ変(ラ行変格活用)動詞とは

例:ラ変動詞「あり」

|基本形|未然形|連用形|終止形|連体形|已然形|命令形
|——
|あり|あら|あり|あり|ある|あれ|あれ

のように、活用語尾が「ら・り・り・る・れ・れ」と活用する動詞。
ラ変動詞は: あり・をり・はべり・いまそかり の 4つだけ!

ラ変形

ラ変形とはラ変動詞と同じように活用する活用語のこと。
例え完了の助動詞「たり」

|基本形|未然形|連用形|終止形|連体形|已然形|命令形
|——
|たり|たら|たり|たり|たる|たれ|たれ

他には:
伝聞推定の助動詞「なり」
助動詞「り」「けり」「めり」
形容詞、形容動詞、助動詞「ず」「べし」「まじ」「たし」「まほし」 断定の「まり」
における「ら・り・り・る・れ・れ」の部分。

ラ変及びラ変形への接続

注意:終止形ではなく、連体形と接続。

ラ変動詞「あり」の場合: あり+べし→ありべし✖ あるべし○
形容動詞「静かなり」の場合:静かなり+らし→静かなりらし✖ 静かなるらし○
断定の助動詞「なり」の場合:なり+めり→なりめり✖ なるめり○

練習
あり(ラ変)+らむ→あるらむ
あはれなり(形容動詞)+べし→あはれなるべし
思ふ(ハ行四段)+まじ→おもふまじ
たり(完了の助動詞)+なり→たるなり

(6)動詞・形容詞・形容動詞1:動詞の正格活用

(現代文)男が去る。→(古文)男往ぬ。

(現代文)子どもが笑う。→(古文)稚児笑む。

動詞

動詞とは:
物事の動作・存在などを表す
言い切りの形が、主としてウ段
自立語で活用する

|現代文|古文
|——
|五段活用|四段活用
|上一段活用|上一段活用
||上二段活用
|下一段活用|下一段活用
||下二段活用
||カ行変格活用
||サ行変格活用
||ナ行変格活用
||ラ行変格活用

この上の1~5行は正格活用と呼ぶ、6~9行は変化活用とよぶ。

|基本形|未然形|連用形|終止形|連体形|已然形|命令形
|——
|笑む|笑ま|笑み|笑む|笑む|笑め|笑め

四段活用の動詞

例え
ハ行四段活用「思ふ」

|基本形|語幹|未然形|連用形|終止形|連体形|已然形|命令形
|——
|思ふ|思|ーは|ーひ|ーふ|ーふ|ーへ|ーへ
|||a|i|u|u|e|e

a i u e の四段で活用する動詞 (oがない)

例え
ラ行四段活用「走る」

|基本形|語幹|未然形|連用形|終止形|連体形|已然形|命令形
|——
|走る|走|ーら|ーり|ーる|ーる|ーれ|ーれ
|||a|i|u|u|e|e

a i u e の四段で活用する動詞(oがない)

上一段・上二段活用の動詞

例え
マ行上一段活用動詞「みる」

|基本形|語幹|未然形|連用形|終止形|連体形|已然形|命令形
|——
|見る|○|み|み|みる|みる|みれ|みよ
|||i|i|iる|iる|iれ|iよ

i の一段で活用する動詞

例え
ガ行上二段活用動詞「過ぐ」

|基本形|語幹|未然形|連用形|終止形|連体形|已然形|命令形
|——
|過ぐ|過|ーぎ|ーぎ|ーぐ|ーぐる|ーぐれ|ーぎよ
|||i|i|u|uる|uれ|iよ

i uの二段で活用する動詞

下一段・下二段活用の動詞

例え
カ行下一段活用動詞「蹴る」

|基本形|語幹|未然形|連用形|終止形|連体形|已然形|命令形
|——
|蹴る|○|け|け|ける|ける|けれ|けよ
|||e|e|eる|eる|eれ|eよ

e の一段で活用する動詞

例え
カ行下二段活用動詞「受く」

|基本形|語幹|未然形|連用形|終止形|連体形|已然形|命令形
|——
|受く|受|ーけ|ーけ|ーく|ーくる|ーくれ|ーけよ
|||e|e|u|uる|uれ|eよ

e uの二段で活用する動詞

練習
貸す(サ行四段)
着る(カ行上一段)
閉づ(だ行上二段)
蹴る(カ行下一段)
捨つ(タ行下二段)

|基本形|語幹|未然形|連用形|終止形|連体形|已然形|命令形
|——
|貸す|貸|ーさ|ーし|ーす|ーす|ーせ|ーせ
|着る|○|き|き|きる|きる|きれ|きよ
|閉づ|閉|ーぢ|ーぢ|ーづ|ーづる|ーづれ|ーぢよ
|蹴る|○|け|け|ける|ける|けれ|けよ
|捨つ|捨|ーて|ーて|ーつ|ーつる|ーつれ|ーてよ

まとめ

活用の行はその動詞の変化するところ(活用語尾)で決まる。
上一段と下一段は語幹と活用語尾が分けられない。

(7)動詞・形容詞・形容動詞2:動詞の変格活用

古文の変化活用はカ行変化活用、サ行変化活用、ナ行変格活用、ラ行変格活用の四種類。

現代文(カ変)「来る」:こない きた くる。 くるとき くれば こい。
古文(カ変)「来る」:こず きけり く。 くるとき くれば こ(よ)。

カ行変格活用

カ行変格活用は「来」の一語!

|基本形|語幹|未然形|連用形|終止形|連体形|已然形|命令形
|——
|来|○|こ|き|く|くる|くれ|こ(よ)

こず、きけり く。くるとき くれば こ(よ)。

サ行変格活用

サ行変格活用は「す」「おはす」の二語!

|基本形|語幹|未然形|連用形|終止形|連体形|已然形|命令形
|——
|す|○|せ|し|す|する|すれ|せよ

せず しけり す。 するとき すれば せよ。

ナ行変格活用

ナ行変格活用は「死ぬ」「往(去)ぬ」の二語!

|基本形|語幹|未然形|連用形|終止形|連体形|已然形|命令形
|——
|往ぬ|往|ーな|ーに|ーぬ|ーぬる|ーぬれ|ーね

往なず 往にけり 往ぬ。 往ぬるとき 往ぬれば 往ね。

ラ行変格活用

ラ行変格活用は「あり」「をり」「はべり」「いまそかり」の四語!

|基本形|語幹|未然形|連用形|終止形|連体形|已然形|命令形
|——
|あり|あ|ーら|ーり|ーり|ーる|ーれ|ーれ

あらず ありけり あり。 あるとき あれば あれ。

練習
(略)

(8)動詞・形容詞・形容動詞3:動詞の活用の種類を見分け方

||四段|上一段|上二段|下一段|下二段
|——
|ア|●||||
|イ|●|●|●||
|ウ|●||●||●
|エ|●|||●|●

カ変:「来」の一語
サ変:「す」「おはす」の二語
ナ変:「死ぬ」「往(去)ぬ」の二語
ラ変:「あり」「をり」「はべり」「いまそかり」の四語

上一段・下一段を暗記

上一段:
カ行:「着る」
ナ行:「煮る」「似る」
ハ行:「干る」
マ行:「見る」
ヤ行:「射る」「鋳る」
ワ行:「居る」「率る」
など

下一段:
「蹴る」の一語

注意:上一段と下一段は語幹と活用語尾が分けられない。

四段・上二段・下二段を暗記

打消の助動詞「ず」をつけて見分ける。
咲く→咲ず(ずの上がア段)
過ぐ→過ず(ずの上がイ段)
捨つ→捨ず(ずの上がエ段)

原理は四段活用、上二段活用と下二段活用の未然形が異なり故。

練習
山の方より人あまた来る音す。【カ変】
いと暗し。(格子を)上げよ。【下二段】
たびたび過ぎぬ。【上二段】
山まではず。【上一段】

魚を食ふ。【四段】
恋しき時の思い出にせむ。【サ変】
若き女の死にて臥したるあり。【ナ変】
めでたき琴侍り。【ラ変】
尻を蹴たり。【下一段】

(9)動詞・形容詞・形容動詞4:注意すべき動詞

活用の種類を見分けるときに、注意すべき動詞
(現代文)借りる→借りない(ラ行上一段)
(古文)借る→借りず(ラ行上二段)✖ 借らず(ラ行四段)○

「ず」をつけても判別できない動詞:

「借る」(ラ行四段)、足る(ラ行四段)、飽く(カ行四段)、「恨む」(マ行上二段)

「ア行」と間違え易い動詞

ア行は「得」「心得」(下二段)の二語!

「老ゆ」「悔ゆ」「報ゆ」はヤ行上二段
「植う」「饥う」「据う」はワ行下二段
「覚ゆ」「燃ゆ」「絶ゆ」「見ゆ」などはヤ行下二段

終止形が一文字の動詞

「得」(う)ア行下二段
「経」(ふ)ハ行下二段
「寝」(ぬ)ナ行下二段

練習
魚は水に飽かず。【カ行四段】
行きて恨みむ。【マ行上二段】
老いたる母。【ヤ行上二段】
心得て、炭を積むべきなり。【ア行下二段】
(植物を)植うることをつとむ。【ワ行下二段】
かくこそ燃えけれ。【ヤ行下二段】
日ごろへて、宮に帰りたまうけり。【ハ行下二段】

まとめ

二つの活用の種類を持つ動詞

頼む(たのむ):四段(あてにする)、下二段(あてにさせる)
被く(かづく):四段(ほうびを頂く)、下二段(ほうびを与える)
漬(ひつ):四段(ぬれる)、下二段(ぬらす)

(10)動詞・形容詞・形容動詞5:形容詞

(現代文)山が高い→(古文)山高し
(現代文)花が美しい→(古文)花美し

形容詞は:
事物の性質・状態などを表す
言い切りの形が「ーい」となる
自立語で活用する

「ク活用」と「シク」活用

動詞の「なる」を下につけて、「ーくなる」のは「ク活用」、「ーしくなる」のは「シク活用」。

「ク活用」例:高し→高くなる 深し→深くなる 幼し→幼くなる

「シク活用」例:美し→美しくなる 等し→等しくなる 怪し→怪しくなる

「ク活用」と「シク活用」の活用表

ク活用:

|基本形|語幹|未然形|連用形|終止形|連体形|已然形|命令形
|——
|高し|高|(ーく)|ーく|ーし|ーき|ーけれ|
|高し|高|ーから|ーかり||ーかる||ーかれ

シク活用:

|基本形|語幹|未然形|連用形|終止形|連体形|已然形|命令形
|——
|美し|美|(ーしく)|ーしく|ーし|ーしき|ーしけれ|
|美し|美|ーしから|ーしかり||ーしかる||ーしかれ

覚え方のコツ
ラ変「あり」の活用との類比。

|あら|あり|あり|ある|あれ|あれ
|——
|

「本活用」と「補助活用」

この上の活用表には、上の行は本活用、下の行は補助活用。
補助活用は助動詞に接続(命令形以外)

練習
よし【ク活用】
おもしろし【ク活用】
うれし【シク活用】
をさなし【ク活用】
恥づかし【シク活用】
ひさし【シク活用】

恥づかし+連用形→はづかしかり
おさなし+連用形→をさなく
よし+已然形→よけれ
おもしろし+已然形→おもしろき
久し+未然形→久しから
うれし+終止形→うれし

まとめ

①命令形の下には助動詞がこない。
例え初心の人、二つの矢を持つことなかれ。

②打消の接続助詞「で」は、補助活用に接続する。
例え美しから で (打消の接続助詞)

③断定の助動「なり」は本活用に接続する。
例え美しきなり (断定の助動詞)

(11)動詞・形容詞・形容動詞6:形容動詞

(現代文)波は静かだ→(古文)波静かなり。
(現代文)川が清らかだ。→(古文)川清らかなり。

形容動詞は:
事物の性質・状態などをあらわす
言い切りの形が「-なり(たり)」となる
自立語で活用する

「ナリ活用」と「タリ活用」

言い切りの形が:「-なり」→ナリ活用、「-たり」→タリ活用
ナリ活用 例:波静かなり。川清らかなり。
タリ活用 例:風、索々たり。

ナリ活用の例:

|基本形|語幹|未然形|連用形|終止形|連体形|已然形|命令形
|——
|静かなり|静か||ーに||||
|静かなり|静か|ーなら|ーなり|ーなり|ーなる|ーなれ|ーなれ

タリ活用の例:

|基本形|語幹|未然形|連用形|終止形|連体形|已然形|命令形
|——
|堂々たり|堂々||ーと||||
|堂々たり|堂々|ーたら|ーたり|ーたり|ーたる|ーたれ|ーたれ

覚え方のコツ:
ラ変「あり」の活用との類比。

|あら|あり|あり|ある|あれ|あれ
|——
|

よく出る形容動詞のパターン

〇なり:あはれなり
〇らなり:清らなり
〇かなり:はるかなり
〇げなり:美しげなり
〇やかなり:はなやかなり
〇らかなり:あきらかなり

タリ活用の語幹はよく繰り返し记号「々」がサイン。

練習
いみじく 静かにたてまつる。(ナリ活用)
峨々たることにて。(タリ活用)
興ずるさまも なほざりなり。 (終止形)
をかしげなる猫あり。(連体形)
舟も出ださで、いたづらなれば、…(已然形)

まとめ

形容動詞の連用形「に」はどんな時に使うの?
答えは:下は①動詞 ②して(接続助詞)など ③て(接続助詞) が続く時。

例え
海 静かになる
海 静かにして、波おだやかなり。
海 静かに侍り。

(12)動詞・形容詞・形容動詞7:語幹の用法

(現代文)このスープあつっ。(あつい)→(古文)あつ。(あつし)
(現代文)明日テストだ。やばっ。(やばい)→(古文)すべな。(すべなし)

形容詞・形容動詞の語幹の用法

感動・驚きなどの「あな~や」
感動詞「あな」+語幹+間投助詞(や) (ああ、~だなぁ)
あな、をさなや。 (ああ、幼いなぁ。)
あな、きよら。(ああ、美しいなぁ。)

下に「の」を伴って連体修飾語となる。
語幹+の(格助詞)+体言
心憂のことや。(辛いことだなぁ。)
をこのしれもの。(愚かなバカ者。)

形容詞の語幹の用法

和歌でよく使う「…を~み」
体言+(を)(間投助詞)+形容詞の語幹+み (~が~なので)
潟を無み。 (干潟がないので。)
瀬をはやみ。(浅瀬の流れがはやいので)

練習
あな、かま、人に聞かすな。 【かまし:やかましい】 (しっずかに!)
初の矢に なほざりの心あり。【なほざりなり:いい加減である】(いい加減な気持ち)
月夜良み門に出で立ち、…【良し:すばらしい】(月夜がすばらしいので)
おもしろの月の光や。【おもしろし:すばらしい】(すばらしい月の光だなぁ)
あな、きよら。【きよらなり:美しい】(ああ、美しいなぁ)

(13)動詞・形容詞・形容動詞8:用言の音便

音便とは:
言葉を発音する時に、発音に便利なように言葉が変化すること。

「い」に変化→イ音便
「う」に変化→ウ音便
「ん」に変化→拨音便
「つ」に変化→促音便

(現代文)手紙を書いて出す。
(古文)書きて→書いて

動詞の音便

動詞の音便 主には 四段・ナ変・ラ変の 連用形 + たり・て で発生。
ガ・バ・マ・ナ行の音便に「て」「たり」が来る時は「で」「だり」となる。

イ音便

例え
聞いて・聞いたり (元の形は「聞き」 聞きて・聞きたり)
急いで・急いだり (元の形は「急ぐ」 急ぎて・急ぎたり)

ウ音便

例え
思うて・思うたり (元の形は「思ふ」 思ひて・思ひたり)
頼うで・頼うだり (元の形は「頼む」 頼みて・頼みたり)

拨音便

例え
飛んで・飛んだり (元の形は「飛ぶ」 飛びて・飛びたり)
死んで・死んだり (元の形は「死ぬ」 死にて・死にたり)

促音便

例え
立つて・立つたり (元の形は「立つ」 立ちて・立ちたり)
あつて・あつたり (元の形は「あり」 ありて・ありたり)

形容詞の音便

本活用の連体形に発生。

イ音便

例え
強い人・強いかな (元の形は「強し」 強き人・強きかな)
美しい人・美しいかな (元の形は「美し」 美しき人・美しきかな)

ウ音便

例え
強うて・強うなる (元の形は「強し」 強くて・強くなる)
美しうて・美しうなる (元の形は「美し」美しくて・美しくなる)

拨音便

拨音の「ん」が消えるケース
ラ変・ラ変の連体形+ ①なり(伝聞・推定)②めり ③べし

「る」の拨音便「ん」が消えることも!

例え
あめり(元の形は「あんめり」:動詞「あり」の「あるめり」)
美しかべし(元の形は「美しかんべし」:形容詞「美し」の「美しかるべし」)
静かなべし(元の形は「静かなんべし」:動詞「静かなり」の「静かなるべし」)
ななり(元の形は「なんなり」:動詞「なり」の「なるなり」)

練習
(馬に)鞍置いてぞ乗つたりける。 (置き イ音便)(乗り 促音便)
あはれんで解き放ちてゆるしつ。(あはれみ 拨音便)
(夜を)明かかし給うてけり。(給ひ ウ音便)
(筒の中に人が)うつくしうてゐたり。(うつくしく ウ音便)
世の中に物語といふもののあんなるを、…(ある 拨音便)
人の心ざしひとしかなり。(ひとしかる 拨音便)